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インディゴでの髪の毛の染毛の歴史は意外と浅いことをご存知でしょうか?
布地などを染める事はあっても髪の毛を染めるということは今までありませんでした。
しかし今はヘナと同じようにインディゴによる髪への染色は一般的になりつつあります。
しかしいまだにインディゴでの髪の毛への染毛は手探りの状態です。
そこでここではインディゴで髪の毛を染める際に(ヘナとインディゴを混ぜたものを使っても考えは一緒です)最低限、押さえておいてもらいたいインディゴの特徴をお伝えします。
インディゴは染め方や乾かし方により「インディゴブルーにも赤紫にもなる」インディゴは酸化染料!です。
酸化して発色するので染めた直後と時間が経ってからでは色が違います。
染めた直後はグリーンですが時間が経つと深い青になります。
写真はインディゴで染めてすぐの状態(淡いきれいなグリーンです)
4つ毛束が付いている白い紙が4つあります。
一番左の白い紙についている毛束は10分、その隣の白い紙に取り付けられている毛束は20分、その隣は30分、そしてその隣が60分インディゴに漬けてから洗い流したものです。
写真ではサランラップを巻かれたものがついていたりしますが、何かというと10分チームから60分の各毛束それぞれ乾かすタイミングをずらしています。
白い紙に貼りつけられている毛束の一番左から順に「すぐ乾かしたもの」「30分乾かぬようラップで包み30分後に乾かしたもの」「60分後に乾かしたもの」「120分後に乾かしたもの」と言う具合に4つに分かれています。
それらを4時間半後に撮影したものがこちらの写真になります。
初めとだいぶ色が違っているのがお分かりと思います。
そして、各白い紙についている毛束の色がすべて一番左の物が極端に色が違うのがお判りでしょうか?
どうしてこの差が生まれたかと言いますとインディゴを流してから、すぐに乾かすか乾かさないかでこのような差が生まれます。
そしてこの数時間後に4つの白い紙に貼りつけられた4つの毛束の一つずつを二つに分け(厚紙に貼られている4つの毛束が8つになる)、片方は乾いたまま、もう片方はもう一度スプレイヤーで濡らし自然乾燥をさせてみました
そして翌日各厚紙の8つの毛束が色の違うのがお判りでしょうか。
染める時間と乾かすタイミング等で色がかなり変わるということがお分かりですね。
インディゴブルーを出したいのか赤紫を出したいのか染め方次第で色の選択肢が広がります。が、この特徴を知っておかないと思った色が出せませんよね・・・。
インディゴは、すべてインディゴブルーに染まると思ったら大間違いと言うお話でした。